昨年のカヤック購入依頼、ずっと考えていたスパンカーの自作。試行錯誤を繰り返してようやく完成しました。メインの目的はアマダイの流し釣り用です。
市販のカヤック用スパンカーやボート用のスパンカーなど眺めつつ、なるべくシンプルなものを作ろうかと。スパンカーの重心を下げるには台形の帆が良さそうですが、台形だと部品が増える。三角形の帆は部品は少ないものの、面積を確保するにはそれなりの高さが必要・・・。
などと悩みながら、ボートフィッシングで使っているスパンカーが三角形のため、カヤック用も見た目&作りがシンプルな三角形で自作することに決めました。材料は次の通りです。
- ナイロン生地 40D(帆)
- アルミパイプ19mmと12mmの2種
- ステンレスボルトM4×60mmとナット
- ポリエステルロープ 金剛打ち 3mm
- ショックコード6mmと3mm
- ステンレスワッシャーM8(帆を下に降ろす錘として使用)
- 自在金具とカラビナ
- 両面ハトメ9mm
- 結束バンド
- 3Dプリンタでの自作パーツ(滑車、パイプ固定パーツなど)
実際には完成までいろいろ試したため、他にも無駄に買ったもの多数です。。
で、いきなり完成写真です。初めて作った割には良くできたのでは?と自画自賛してみます。ほとんどの材料はamazonで購入し、一部ホームセンターで入手してます。あ、カラビナはモンベルで買った小さいやつでした。
アルミパイプは全高100cm。ナイロンの帆は高さ70cm×幅55cmで、端は折り返してミシンで縫ってあります。縫わなくても作れますが縫った方がピンと張れます。ただ、全長3.7mのカヤックにどの位のサイズの帆が必要なのか全くわからず、サイズは完全にフィーリングで設計しました。
最初に苦戦したのはてっぺんの滑車です。ホームセンターでステンレスの滑車を買ってみたもののパイプへの固定に四苦八苦し、手っ取り早く3Dプリンターで滑車から自作しました。
同じく帆の下側のパイプを固定する部分も構造の検討と市販部品を調べるのに大苦戦し、ここも3Dプリンターで自作です。
スパンカー後部の開き具合を調整する部分。ここはアルミパイプに穴を開けるだけで良いのですが、金属加工が面倒&ついでだったのでこちらも3Dプリンターで自作です。
このスパンカー、カヤックのクーラーボックスに装着したロッドホルダーにセットします。スパンカーの下端はクーラーボックスの蓋よりわずかに上、さらにスパンカーの下に置いたドーリーにも干渉しないように作ってあります。写真は撮影用に帆が張ってありますが、実際の出航時は帆は下げた状態でスタートします。
後ろから見たところ。スパンカーを開くロープはカラビナで引っ掛けつつ自在金具でテンション調整できるようになっています。
海上でポイントについたらロープを引っ張って帆を上げ、ロープはクリートで固定することに。ただ、市販クリートのボルト穴はM4のためカヤックのレールシステムのM6ナットには入りません。仕方ないのでM6の穴をもつクリートも自作してしまいました。
沖合で試してみたところ風速2~3mくらいあれば風上を向き、フィンドライブとの併用で仕掛けを竿下にキープし続けることができました。
スパンカーデビュー戦の釣果はシロアマダイ3匹! ちなみにシロアマダイ釣ったのは初めてです。
刺身で美味しくいただきつつ、西京焼きも作ってみました。味噌>キッチンペーパー>アマダイ>キッチンペーパー>味噌の順で4日ほど漬け込み(漬け込みは3日で良かったかも)。
アマダイの西京焼き、おすすめです!
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