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フィッシングカヤックの試乗に行ってきました

昨年秋に子供と一緒にカヤックフィッシングしようと思い立ち、ふらっと横浜のカヤックショップを訪問した結果そのままタンデムカヤックを車載して帰宅した自分。デビュー戦から金沢区の海の公園でシロギスが釣れて、カヤックフィッシングの可能性に大いに感動しました(前回はボウズでしたが)。

ただ、2人の予定と天候が全て揃わないと出かけられないため、自分用のシングル艇も欲しいなぁと思うようになり、昨日の土曜日はタンデム艇を購入したサウスウインドさんの試乗会@和田長浜に参加してきました。

梅雨入りしさらに台風も近づいていたので、先週前半は天気が心配だったものの、朝8時半に砂浜に到着してみると雲の合間から時々晴れ間が見えてます。風はほとんどなく、浜の奥の方ではローカルな方がサーフィンしてますが、ここ中央付近には小さなうねりがたまに来る程度で海面は穏やか。

カヤック試乗会

今日の試乗会では風や潮による流され具合とか波が来た時の安定感の違いなど確認できればと期待していたものの、この点はちょっと確認が難しそう。でも自分はまだ長浜から出艇した経験が無いので、次回自分のカヤックで来た時のリハーサルも兼ねられます。

試乗会の参加者、自分以外は男性1名とご夫婦の4名でした。皆さまカヤックは初体験とのこと。スタッフの方は2名(1名はお店の社長さん)でした。

いよいろ試乗会開始です! といっても艇庫からカヤックを運ぶところから始まります。長浜の砂浜は普段はフカフカですが、大雨が続いていたため砂が固まっていて運搬はラクラク。

今日自分が試乗するのは3艇です。

1艇目。「ネイティブウォータークラフト スレイヤー・プロペルMAX10」アメリカ製。

プロペルドライブで前進だけでなく後進も可能。全長305cm/本体重量34kgで、一人での車載も問題無し。自分のタンデム艇は本体重量44kg(総重量62kg)なので、大抵のシングル艇は軽く感じます。

サウスウインドさんの試乗会

2艇目と3艇目はタイダルストリームPK37とPK366。中国製。

お店のオリジナルブランドのようです。フィンドライブで前進のみ。スレイヤー・プロペルと比べると作り込みの差はありますが、半分の予算で購入できます。

PK37は全長368cm/本体重量30kg、PK366は全長366cm/本体重量36kg。今日の自分の目的はこの2艇の違いの確認。ちなみに自分のタンデム艇とPK37は全体のフォルムがよく似ています。

タイダルストリームPK37とPK366

そのPK37からまず試乗。3艇の中では最も全長が長く、幅が狭く、軽量です。出艇時はフィンドライブを外してパドルで漕ぎ始めますが、ひと漕ぎ目から軽いですね。フィンドライブは自分のと同じながら、加速はこちらの方が早いです。スピードの落ちも緩やか。最高速だけは二馬力(人力)のタンデム艇の方が速いかな。

安定感ですが、振り返ってクーラーを開ける挙動をすると少し揺れますね。全幅80cmかつスターン(船尾)側が絞られているからでしょうか。今日の穏やかな海面では不安は無いですが、大き目のうねりや引き波が来るコンディションだとどうなんだろうか。

和田長浜のカヤック

続いてPK366に試乗。PK37とのスペック的な違いは全長-2cm、全幅+3cm、重量+6kg。この微妙な違いがビギナーの自分に分かるのだろうかと思いつつパドルで漕ぎだしてみると・・・安定感が全然違います。グラグラしない。スターン側が幅広だからでしょうか。

それでいて加速感や最高速はPK37とほとんど差が無い印象。釣りの観点では標準装備がいろいろ揃っているので、艤装の手間も省けます。スターン側に余裕があるためクーラーボックスも大きいのが置けそう。

少し気になったのはバウ(船首)ハッチが無いというか小さくて前方がガラーンとしており、解放感があり過ぎな点でしょうか。青波大丈夫かなーと思ったりします。

あっという間に時間が経ち、最後にスレイヤープロペルMAX10の試乗です。朝の説明で「スレイヤーは海上で立てる」と聞いてましたが、目の前で本当に立ってますねー。

艇を入れ替えて試乗開始。タイダルの2艇は出艇時に艇上に置かれたドライブをよいしょとセットする必要がありましたが、スレイヤーのプロペルドライブは艇上に固定されたドライブを下に降ろすだけで良くて便利です。プロペルはスムーズで舵の効きも良く小回りができます。全長が短い効果もあるのかな?

プロペルで後進できるのはやはり快適で、魚探見ながらピンポイントで狙う魚種には有利そうです。あと乾舷が大きいというか、艇体の高さがあるのと、PK366以上に横揺れしないので乗ってて安心感が高いです。ボートフィッシングに近い感覚で釣りできそう。艤装品の質感も高く、このカヤック持ってたら満足感高いだろうなーと思いました。

気が付けば1時間の試乗タイムはあっという間に終了。試乗前はカタログスペックの違いしか分かってませんでしたが、実際乗り比べてみるとスペック以外の違いがよく理解できました。

今日のコンディションではやはりスレイヤープロペルMAX10が一番安心&快適。PK366も値段を考えるとかなり良い感じでしたが、中国製なので点検やメンテナンスをしっかり行う必要がありそうです。

自分が3艇の試乗を終えた後もまだ試乗が続いている方がおり、その間社長さんと浜辺でお話していたら、お互いカヤックとは別のとあるウォータースポーツが趣味だったことが判明。長浜だけでなく津久井浜や本栖湖など違う場所でもお会いしていたかもしれませんねー、とか、長浜も昔は海の家が端から端まで出ていたりディンギーの一大拠点で賑やかだったとか、ちょっと昔の話で盛り上がり楽しい時間を過ごさせていただきました。

さて、今回の試乗会での最大の発見、実はカヤックではなく「パドル」でした。試乗中、ドライブ艇に乗りながらもパドルでの漕ぎを結構していたのですが、お借りしたカーボンのパドルが超快調。昨年のタンデム艇購入時に付いてきたプラスチック/アルミのパドルと比べると、カーボンパドルは超軽量&超剛性で疲れにくい。

もし沖でドライブが壊れたらパドルで帰ってくる必要があるので、カーボンパドル買おうと思います。かながわPay第三弾が待ち遠しい。

試乗会でお世話になった皆さまありがとうございました。

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