だんだん暖かくなり、遠投カゴ釣りが快適な季節になってきました。自分のフィールドではまだ釣り物が少ないため、土曜日は市販カゴ&ウキとオリジナルカゴ&ウキを投げ較べ。
コマセ容量と飛距離を両立した新たなプロトタイプカゴのテストがてら、近くの海に出撃です。東京湾の内湾は波も風もほとんど無く、投げ較べにはちょうど良いコンディションです(ちなみに以前のプロトタイプのパラパラ遠投カゴはロケット型で代用できそうで開発中止に)。
今回テストしたのはこちら。まずはカゴウキ。③番が市販品、他はオリジナルです。②と③は同じ号数ですがフォルムはかなり異なります。
続いてカゴ達。❶❹番が市販品、他がオリジナルです。こちらも同じ錘号数でも総重量や形状など、いろいろ違いが見られます。
カゴとウキの組合せ、同じメーカー同士で組みわせる時は基本は同号数で問題ないケースが多いですが、メーカーが異なる場合には結構悩みますね。カゴの錘号数は分かったとしても、そのカゴの水中重量に見合ったウキを選ぶ必要があるために、何パターンか組合せしてみてマッチングを確認するしかありません。
なので早朝から自宅で地味にマッチング確認作業をしてから出発です。時間掛かったー。
❸プロト8号カゴは②STREAM8号ウキがマッチング良いですね。どちらもオリジナルのため当たり前なのですが。真水より海水の方が3%ちょっと浮きやすいため、海では少しだけウキが上がります。
ちなみに下2つの市販カゴ(❶❹)、号数表示が8号ながら、水中重量は2号分ほど差があります。❹S8号カゴは②STREAM8号ウキとのセットでもギリOKかな・・・。このカゴは上カゴのコマセ用空間にフロートが入ってて浮力を持たせてありましたが、実釣で波がある時はSTREAM10号ウキの方が良いかも。
❶D8号カゴは同じ8号ウキだと沈んで底付きしてしまいました。キャスト時はウキを10号か12号にサイズアップする必要がありますね。
このようなことを1時間以上やりまして、ようやく海に到着。真水より海水の方が浮力がありますが、念のため堤防の真下でカゴとカゴウキのマッチングを最終確認してテスト開始。
天秤とクッションゴムは装着、ハリスは非装着。ウキとカゴの適切な組合せ7セットについて、各5回キャストして平均値を調べます。
今日持ち込んだ市販カゴと市販ウキは初めて投げるので、トラブルが起きにくいスピニングタックルを使用。4号530の遠投磯竿にサーフ用のリール、ナイロン力糸5号+ナイロン道糸3号のタックルで投げ較べ開始です。強度的にはイナワラ位までの仕様でしょうかね。
一投ずつ数値をメモしつつ、ウキやカゴを付けたり外したり。ミスキャストや風が吹いた時は投げ直しでトータルで約2時間、50回近くはキャストしたと思います。釣り場は空いていたものの、遠くからアイツは何やってんだ?と思われていたことでしょう。。
投げ較べの結果をグラフにしてみました。A~Iのセットについて5回キャストし平均飛距離(リールの巻き取り回数)を調査。グラフは巻き取り回数が少ない順(飛距離が短い順)になってます。なお、巻き取り回数のカウントはカゴとウキの着水直後に糸ふけを巻き取り、ウキが動きだした時点から開始しています。今回使ったリールは1回転で最大86cmなので、70回だと飛距離は約60m、80回だと約70mくらいです。天秤とクッションゴムは全セット同じなのでグラフ上は省いてます。
カゴウキとカゴの番号を再掲。
あくまでも今回自分が使ったタックルでの結果です。グラフがビジーながら投げ較べて気づいたこと。
- 新プロトタイプカゴ(I・G)はコマセ容量を確保しつつ飛距離も出せた
- ウキとカゴの直径合計(=前方投影面積)が大きいと飛距離が出にくい(A・B・C)
- 同じカゴでもウキによって飛距離の差が大きい(I・B、F・A)
- ウキ重量が軽いセットの方が飛距離が出やすい傾向(L・G)
- 今回の竿(15号負荷)は総重量60g位が良さそう。コマセを詰めるとIより軽いGが飛ぶかも?
- ウキとカゴの総重量が軽くても割と飛ぶ(E・D)。小さいウキは抵抗も低いからか
微風のコンディションで投げ較べた結果のため、向い風や追い風が強い時は違う傾向になるかもしません。特に追い風の時は大きいウキの方が距離が出そうな気もしますが、どうでしょうね?
今回はスピニングタックルでのテストでしたが、両軸遠投タックルではまた違う傾向になるかもしれません。コマセ容量が多めで直径が細いロング遠投カゴのテストもしなかったので、次回は両軸遠投タックルで投げ較べしてみようかと思います。
今回一番大変だったのは、この記事の投げ較べ結果グラフを作ることでしたw。
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