今年はまだ海釣りに出掛けておらず、釣行は長野県への氷上ワカサギ釣りのみです。近隣の海釣り施設の釣果も低調で、ウミタナゴとか30cm未満のサバが上がるくらい。最近の東京湾は海水温が10度前後と冷たい海になっているので仕方ないですね・・・。
何年か前のこの時期、東京湾の砂浜(八景島対岸・海の公園)と相模湾の砂浜(逗子海岸)で同じ日に海に入ったことがありますが、東京湾は一瞬で足が痺れる冷たさだった一方、逗子海岸は温泉かと思うような温かさでした。その日は東京湾が気温>水温、相模湾が気温<水温だったので余計にそう感じたんだと思います。
この時期の日本周辺の海水温がどのくらいなのか気象庁のサイトで確認してみました。北日本と南日本で20度以上の温度差があるようです。関東地方の外洋は15度前後のようですが、この図は小さすぎて陸近くの海水温はよく分かりません。
次に東京湾と相模湾の水温を確認するため、神奈川県水産技術センターのサイトを見てみることに。こちらは東京湾の出口から相模湾の出口にかけて水温が細かく表示されていました。
横須賀から横浜あたりの海水温は約10度。木更津周辺は8~9度台になっています。東京湾口の観音崎あたりから徐々に水温が上昇し、三浦半島沖は16度後半。三崎沖の相模湾のブイ周辺も16度後半ということで、黒潮の影響は東京湾口までのようです。水温が7度も違えば人間でも体感温度は全然違います。まして魚にとっては死活的な差かと思います。
魚にとっての最適水温については色々な論文や研究があって、唯一正解というものはないのですが、自分なりにいろいろ調べてまとめてみました。主には公益財団法人の海洋生物環境研究所の資料をベースにしていますが、こちらの資料には陸っぱり以外の魚種も載っていたのでそこからピックアップしています。
ちなみに、馴致(じゅんち)温度とは、「慣れれば生きていける温度」を意味するらしいです。
一般的に「海中の季節は陸上の2か月遅れ」なんて言われますので、海の中は今がまさに真冬。釣りにおける海水温と魚種と釣果の関係は単純な話ではないものの、東京湾各地の海釣り施設の釣果は今回作った表と割とリンクしているのではないでしょうか?
さらに東京湾内の海水温の年間水位を調べたところ2月が最低のようだったので、水深が浅い陸っぱりの釣りは今が一番厳しい時期ですね・・・。早く春が来てほしいものです。
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