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東京湾岸釣りエリアの溶存酸素情報

毎年暑くなる時期、東京湾の溶存酸素量は減少していきます。

海中の溶存酸素量が「2.5ml/L以下」になると「貧酸素水塊」として底生水産資源の生息や漁獲に影響が出ると言われています。

昨年夏、本牧海釣り施設の開場直後に渡り桟橋でアジを狙った時、全くアタリがないと思って周囲を見渡すとカサゴやマダコやウシノシタなどが海面すれすれまで浮上しており、玉網ですくい放題だった事があります。係員の方が「酸欠だ」と言っていましたが、おそらくこの日の下層の溶存酸素量はかなり低かったものと思います。

東京湾の溶存酸素量は、東京湾環境情報センターがリアルタイムで 川崎人工島(風の塔) 付近のデータを公表していますが、残念ながら大黒付近にはセンサーがありません。ちなみに6/28 19時時点の値は中層(水深10m付近)で4.5ml/L、下層(水深19m付近)で2.7ml/Lでした。

さて、もっと大黒や本牧に近いデータは無いかと探したところ、リアルタイムではなく不定期ですが、神奈川県水産技術センターが調査結果を公表していました。漁業調査指導船で計測ポイントを巡回しているそうです。

リンク先で見ないと文字が見づらいかもしれませんが、6/23-24の大黒海釣り施設付近の調査結果は、

・・・2.5ml/L

「貧酸素水塊を確認しました」と書かれています。 ちなみに本日の大黒来場者322名でアジ35匹。

ちなみに磯子海釣り施設付近は4ml/L前後です。本日の磯子来場者数99人でアジ29匹はそこそこ釣れていると言って良いのではないでしょうか。

東扇島方面はさらに厳しい値です。勇竿釣具店さんの本日のTwitterでもアジはあまり振るわなかった様子が感じられます。

溶存酸素量と釣果がどこまで関係があるのかは分かりませんが、釣り場や釣り物を考える時の参考にはなるかもしれませんね。