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小型旅客安全講習(特定操縦免許の取得)を受講しました

小型船舶操縦士の免許、自動車と同じく5年ごとに更新が必要です。有効期間の1年前から更新できるのが自動車と違うところ。自分は来年8月が船舶免許の有効期限のため、前回同様に更新手続きしなくてはと思い始めていました。ところが、とある講習を受けると自動車の二種免許的なものが取れて、更新手続きせずとも有効期間が講習日の5年後に延びるとの事。費用もそれほどかからないらしい。

その講習とは「小型旅客安全講習」。この講習を受けると遊覧船や遊漁船などの船長業務に必要な「特定操縦免許」が取得できます。小型船舶操縦免許証の有効期間も受講日から5年後になるため、来年の免許更新手続きが不要に。さっそく小型旅客安全講習の受講予約を行い、水曜日に本牧海釣り施設の近く、横浜市中区本牧ふ頭にあるJEIS関東(一般社団法人日本船舶職員養成協会関東)で講習を受けてきました。

JEIS関東

ここは5年前にも更新講習で来た場所。更新講習は所要1時間少々でしたが、今回の小型旅客安全講習は朝8時50分から17時までかかります。朝8時半に到着し、建物奥の駐車場に車を駐車。2Fの教室に入って座席表で指定された机に座ります。キャパ30人位の教室に受講生は22人。男性18人、女性4人。年齢層は30代から60代くらいでしょうか。見た感じでは、仕事関係で受講しに来た人が大半で、自分のように免許更新ついでの人は少数みたいです(当たり前)。目の前には受講票やテキスト類が。

特定操縦免許の教材テキスト

小型旅客安全講習は丸1日かけて厚いテキストや救命設備の講習を受けます。知床の遊覧船の船長もこの講習を受けて仕事していたのでしょう。他人を運ぶ仕事をする方向けの講習だと思うと、身が引き締まります。

今回の講師の方は大型船に30年以上乗船されていたそうで、嵐の外洋で10mを超える大波の中の体験談や、近海で油断し乗客を危険な目に遭わせてしまった話など、テキストに書かれていない実体験を織り交ぜながらテンポよく講習が進みます。ちなみに緑のテキストは大型船の海技士免状の講習で使うものと同じらしく、海技士の方では数日掛けて講習するとの事でした。

午前の部が終了。昼食は隣にある海員生協の食堂に行ってみました。

海員生協の食堂メニュー

ラインナップは極めて普通ながら、最上段に超おすすめボタンが2つ並んでいます。「ビッグチキンかつカレー」と「ビッグチキンカツカレー」でカツの字が違うのは中身が違うのか??と迷いながら、超おすすめ右側「ビッグチキンカツカレー」ボタンをポチっと。

海員生協のビッグチキンカツカレー

名前通りビッグチキンカツでライスが隠れてます。ボリューム的には満足。味はまあまあですね。ちなみに雰囲気や味を求める方は、JEIS関東の隣の海員生協のさらに隣にある「シーメンスクラブ」が異国情緒溢れて自分的に超おすすめです。

午後の部開始。操船技術やSOLAS条約やEPIRB等救命設備の話など講習内容は多岐に渡り、最後に1Fの講習室で設備の実物と人形を使った救命講習を受けて終了です。通常時は心臓マッサージや人工呼吸の実習をするところ、コロナ禍のため講師の方の手本を見学するのみでした。

6人乗り救命筏。実際に6人乗ったらすし詰めで、これで何日も漂流することになったら体力的にも精神的にも相当キツイかと。奥にはイマーションスーツや業務用のフローティングベストなど。

手前の樽のような白いコンテナ内に膨張式の救命筏が格納されています。客船の甲板で見るやつですね。奥にはEPIRBや無線機。

EPIRBや救命筏など

心臓マッサージ講習用の人形。非常時に自分も対応できるよう真剣に聞きました。

これで講習修了!講義やビデオ視聴や見学などギュッと詰まった1日で疲れましたが、充実した講習でした。改めて安全最優先で操船しなくてはと思います。

さて、講習会場のJEIS関東はレンタルボートもあり、この付近で釣れる魚のパネル掲示があったので眺めてみたところ・・・

JEIS関東で釣れる魚

「アジ」「サバ」「イシモチ」「シロギス」「ハゼ」って・・・陸っぱりと同じじゃないかと。ブリとか真鯛とかタチウオとか、もう少し夢のある魚種を掲載すれば良いのに。妙に真面目なJEIS関東。

今回の講習で取得できる特定操縦免許ですが、当日に海事事務所に免許証の発行依頼をしてきました。先ほど無事自宅に免許証が届き、晴れて赤丸部分の「特定」が追加。有効期限も5年後になりました!

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